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手形の裏書譲渡

手形の裏書譲渡

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手形を現金にしないで、第3者に手形を譲渡するときのことを裏書譲渡と呼んでます。手書きの裏面に自己の名を書いて次の人に渡すからです。

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裏書譲渡

方法
要件
単純なることを要すとされており、条件付の裏書や一部の裏書は無効である(手形法12条)。
方式
手形法13条に規定されている。裏書人の署名があれば足り、被裏書人を指定しなくても(白地式裏書)裏書の効力は発生する。

効力
1.権利移転効力(手形法14条)
債権譲渡である裏書の意思表示に基づく本体的効力である。
2.担保的効力(手形法15条)
裏書人として手形などに署名した者はその支払を担保する義務(遡求義務)を負う。この効力があるため、手形上の権利を取得することなく、
手形債務を担保する目的のみで裏書を行う場合もある。
3.資格授与的効力(手形法16条1項)


手形を現金にしないで、第3者に手形を譲渡するときのことを裏書譲渡って呼んでます。割り引く時も裏書はするけど、一応そういう呼び分けになってます。
手形を現金にしないで第3者に渡すということは、債務の支払に使うことが考えられます。
手形の割引(売却)と同じように評価勘定と、対処勘定があります。



買掛金1,000,000円を他社振り出しの手形1,000,000円を裏書して支払った。

本当なら現金があれば、買掛金1,000,000/現金1,000,000
で、支払いたいはずだが、お金が無いので手形で払うと、

通常の仕訳
買掛金1,000,000/受取手形1,000,000
→これだけだと後で見ても裏書しているのかわからなくなる。


評価勘定
買掛金1,000,000/裏書手形1,000,000
→受取手形の評価勘定として裏書手形を用いる。

貸倒引当金100/貸倒引当金戻入100
保証債務費用100/保証債務100

手形満期日

保証債務100/保証債務取崩益100
裏書手形1,000,000/受取手形1,000,000
→手形が満期日を迎えたら貸倒引当金と同じように益にして終わり。
→無事に終わったので、裏書手形を受取手形にして終了。


対照勘定処理
買掛金1,000,000/受取手形1,000,000
手形裏書義務見返1,000,000/手形裏書義務1,000,000

→対照勘定処理

貸倒引当金100/貸倒引当金戻入100
保証債務費用100/保証債務100



手形満期日

保証債務100/保証債務取崩益100
手形裏書義務1,000,000/手形裏書義務見返1,000,000

→無事に終わったので逆仕訳して終了。


注記で表示することも割引手形と変わらない。


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その他、流動資産か流動負債の
手形の処理方法を確認するなら「手形」のページに戻ってみてください。

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