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初級仕訳問題その1

初級仕訳問題その1

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問題
次の仕訳をしなさい。(解答時間15分)


1.個人で経営しているお店で店主は2,000,000円を店の資本金として普通預金口座に入金した。


2.普通預金口座から現金20,000円をおろした。


3.当座預金から100,000円の現金を下ろした。


4.A社商品500,000円を掛けで仕入れ、
 A社負担の運賃50,000円を立替えて現金で支払った。


5.B社から商品300,000円を買う契約をしたので、
 とりあえず先に100,000円現金で支払っておいた。


6.後日B社に残りの200,000円を現金で支払って、
 商品を仕入れた。運賃10,000円は当社が負担した。


7.B社の商品を検品していると5,000円分の商品に
 傷がついており、返品した。


8.更にいくつか小さな傷がついており、
 10,000円値引きしてもらった。


9.B社は傷がついた商品を納品したことを
 申し訳なく思い、仕入れ代金3,000円の割引をした。


10.C社から商品100,000円を仕入れた。
 C社からの信用が無く、手形で支払うことになった。


11.備品20,000円を半分手形で支払い、
  半分は後日払うことにした。


12.A社商品を800,000円で販売し、
  半金半手でY社に売った。


13.C社商品を150,000円でZ社に掛売りした。


14.売った商品の一部に傷があり、5,000円値引きした。


15.売った商品の一部に大きな問題があり、
 3,000円分は返品された。

16.後日、得意先から予定より早く入金があった。
  そこで、2,000円の売掛金の割引をしてあげた。


17.仕入先A社と得意先Z社の了解を得て、
 為替手形により、買掛金と売掛金の相殺を行った。
 相殺金額は140,000円。

18.社員の給料200,000円を所得税7,000円と
  健康保険料14,000円を差し引いて支払った。


19.売掛金100,000円に対して、2%の貸倒引当金の設定をした。


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1番
普通預金  2,000,000/資本金  2,000,000


2番
現金 20,000/普通預金 20,000



3番
現金100,000/当座預金100,000
現金:手許(てもと)の現金のこと。



4番
仕入500,000/買掛金500,000
立替金50,000/現金50,000
仕入:商品の仕入れにかかった費用。
買掛金:信用による取引を「掛け」という。
仕入先から信用でその時点でお金を払わないで買う時は買掛金という借金になる。
得意先に商品を渡す時にその時点でお金をもらわない時、売掛金という債権になる。
立替金:誰かの代わりにお金を立て替えたので、誰かに対する債権。

5番
前払金100,000/現金100,000
前払金:先にお金を払っておくので、債権になる。
※簿記上の取引は資産・負債・資本に増減をもたらすもの。
  契約しただけでは何も増減しませんので仕訳なし。

6番
仕入310,000/現金210,000
       /前払金100,000
付随費用は原則、仕入の値段に含みます。
買入手数料
引取費用
荷役費(運送代)
保険料(運送保険とか)
関税

例外→仕入諸掛で処理
仕入300,000/現金200,000
     / 前払金100,000
仕入諸掛10,000/現金10,000


7番
現金5,000/仕入5,000
商品が減り、商品を仕入れた分の費用もマイナスする。(費用は右側でマイナス)
仕入戻りという。販売過程で発生したミス。(売上原価算定に必要)


8番
現金10,000/仕入10,000
商品は減っていないが、商品を仕入れた分の費用をマイナスする。
仕訳上では返品と差がないので、商品の数の把握には注意。
売上原価の算定で数量と金額は正しく把握しないといけないことになります。
仕入値引という。販売過程で発生したミス。(売上原価算定に必要)


9番
現金3,000/仕入割引(収益)3,000
割引は営業戦略的に値段を下げること。つまり、納品とは関係なく値段を下げること。
代金回収過程で発生するものなので、商品には関係ない。
戻り、値引きとは納品したもののミスによって値段を下げること。販売過程で発生するミス。
割引は仕入れた商品に関係なく値段を下げているので、仕入をマイナスしてはいけない。
この場合、仕入値引という収益の項目で処理をする。
最も一般的なのが、期日より早く買掛金を入金してくれたお礼に割引すること。
値引と戻りを考慮した売上を「純売上高」という。考慮してないのは「総売上高」という。


10番
仕入100,000/支払手形(負債)100,000
手形:手形には支払期日があってその日までに必ず振り込まないといけない。
自分が手形を発行するときは支払手形。
相手の発行した手形を受け取る時は受取手形と呼ぶ。

もし、期日までに手形の金額が振り込まれない場合は手形の不渡りになる。
不渡りを一回出した段階で、銀行は取引を縮小して、貸付金の回収などに回り、
新規や追加の融資は断られますが、この段階では、銀行取引停止にはなりません。
ただ、信用はなくなり、取引先は用心して品物を納めてくれなくなったりします。
1回目が出てから半年経たないうちに2回目の不渡りが出たら、銀行取引停止処分になり、
以後2年間は、手形交換所に加盟しているすべての銀行と当座取引や、
貸付取引などができなくなるという厳しい制裁処分です。


11番
備品20,000/営業外支払手形10,000
      /未払金     10,000

通常、手形は主たる営業に使う物。断続的に取引をするもの。
もし、主たる営業以外で使う時は頭に「営業外~」をつける。
未払金は主たる営業以外の信用買いによるもの。その場ではお金を払わないこと。
以下の図のように主たる営業かどうかで名称が変わります。
名称が変わるだけで実質は同じで、信用による売買です。


12番
現金    400,000/売上800,000
受取手形 400,000/
相手が振り出した手形を受け取ったら受取手形。期日までに入金される債権。

13番
売掛金150,000/売上150,000

14番
売上5,000/売掛金5,000
商品は代わらないが、売上が代わる。

15番
売上3,000/売掛金3,000
商品が戻され、売上も代わる。

16番
売上割引2,000/売掛金2,000
商品に問題はないので、売上の金額に影響させない。



17番
当社(為替手形発行者)
買掛金140,000/売掛金140,000

A社(買掛金を相殺される会社)
買掛金140,000/支払手形140,000

Z社(売掛金を相殺される会社)
受取手形140,000/売掛金140,000



18番
給料200,000/所得税預り金7,000
       / 健康保険料預り金14,000
       / 現金    179,000

なぜ所得税預り金は負債?
本来所得税は個人で支払う者。
それを会社で代わりに支払ってあげてるので、
所得税7,000円は確定申告とかまで会社が預かり、
いずれその金額を支払う(期限がある)ので負債。
所得税を税務署に払う時の仕訳は
所得税預り金7,000/現金 7,000


19番
貸倒引当金繰入 2,000/貸倒引当金2,000
貸倒引当金とは言葉の通り、
貸している債権が回収できなかった時に備えて、
お金を用意しておこうってこと。

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