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固定資産の取得

固定資産の取得

簿記3級無料講座~めんの解説~有形固定資産の取引>固定資産の取得

まず始めに固定資産とは何かを説明しつつ、固定資産の取得時の仕訳について解説していきます。

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貸借対照表の左側を全て独占する資産項目ですが、
その資産の項目の中にも流動資産と固定資産と投資その他の資産という区分に分かれます。

しかしとりわけ「投資その他の資産」は日商簿記1級か2級の範囲で、
簿記3級では登場しないので、とりあえずは
資産項目はその性質によって流動資産か固定資産のどちらかに分かれると思って下さい。



流動か固定かのわけかたですが、
おおむね
「1年以上保有している資産」
と考えていいでしょう。

さいわい簿記3級で1年以上保有する資産なのかどうかという
判断を問われる問題は存在しません。

しかし理由を理解しておくと、
暗記しようとしなくても勝手に脳が覚えてますので
試験問題だけの勉強ではなく、
実社会で使える力として身につくので
そういう概念は覚えておいて下さい。


そういう前提がありまして、
おおむね簿記3級では
「土地、建物、車、機械設備」が固定資産になります。
その他のものは出てこないと思います。
上の4つってのは1年以上保有しますよね。


土地なんか50年くらい使うかもしれません。
土地の勘定科目名は「土地」です。


建物(営業所とか)なんか30年くらい使うかもしれません。
建物の勘定科目名は「建物」です。


機械設備なんて1年以内に買い替えないですよね。
機械設備ってのは、工場とかで使う
大型のプレス機とか印刷機とか
食品加工機だとかそういうものをイメージしてもらえばいいでしょう。

そういう機械設備の勘定科目は「機械」を用いることが多いです。


車なんか毎年1年以内に乗り換えることはないですよね。
車(car)は簿記上ではなんか気取ってるので、勘定科目名は
「車輌運搬具(しゃりょううんぱんぐ)」という名称を使っています。
「車輌」という名称で使うことも多いです。


これらの固定資産を購入するときは、
購入時にいっしょに発生する費用も含めて取得原価として資産計上します。
買うときにいっしょに発生する費用を簿記の世界では「付随費用(ふずいひよう)」と呼んでいます。
固定資産そのものの値段は「購入代価」と呼びます。


つまり、

購入代価+付随費用=取得原価

となります。
仕訳を切るときは、この取得原価で仕訳を切ることになります。

付随費用は以下のものがあります。
買入手数料
仲介した人とかに払う買う時の手数料

引取り費用
物を引き取るときにかかる費用

荷役費(にやくひ)
物の運搬にかかる費用

保険料
高価な物を運ぶ時にかけた保険の金額

関税
海外から購入などした場合にかかる関税の金額




おおむね、簿記3級の問題では
何も書かれずに「手数料が○○円かかりました」という感じで出題されると思います。

「付随費用に該当するかどうか」みたいな判断を問う問題はまず出ないので、
概念として付随費用はこういう種類があるというのを
覚えておいてもらえればいいと思います。
(日商簿記1級ではかかった費用の一覧から付随費用に該当するものを自分で選択して計算をしていく問題があり、一番最初の付随費用の選択を間違えると残りの全ての問題をミスしてしまうようなものもあります)



練習問題です。
次の仕訳をして下さい。


例題1
土地を5,000,000円で小切手で支払って購入した。


例題2
機械設備を1,000,000円で普通の預金口座から支払った。


例題3
中古の軽トラックを500,000円で買うことにした。
購入時の手数料が20,000円かかった。
両方とも現金で一括で支払った。











答え1
土地5,000,000/当座預金 5,000,000

答え2
機械1,000,000/普通預金1,000,000

答え3
車輌520,000/現金 520,000
付随費用2万円は車輌の取得原価に参入されます。

間違えやすい例
車輌   500,000/現金520,000
支払手数料20,000

勘定科目は指定がありますので、
車輌運搬具じゃないとダメとかそういうことはありません。

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その他、有形固定資産の処理は
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